石の美術館で心を癒す、アートな那須旅を。
那須の木々も色づき始め、気持ちの良い秋空が広がっています。
秋といえば、芸術の秋ですよね!
今回は、那須芦野にある「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」をご紹介します。
心を癒す石と水の空間。石が奏でる軽やかな音楽。
かつて五街道のひとつ旧奥州街道沿いの宿場町として栄え、今も城下町の面影を残す芦野の地で、ゆっくりとアートに浸る休日を過ごすのはいかがでしょうか♪
それでは早速、「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」の魅力をお伝えしていきます!
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」とは
戦前から残る名蔵を守りながら、新しい建物を加えて再生させたのが、「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」です。
設計したのは、建築家・隈研吾氏。
石蔵は、栃木県那須町芦野で産出される芦野石でできています。
松尾芭蕉が奥の細道で歩いた旧奥州街道から続く”通り道”としてデザインされました。
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」ができるまで
栃木県内でも有数の石の産地である那須町芦野地区には、大正~昭和初期に建てられた石蔵が残っていました。
以前は農協の米蔵として使用されていましたが、1970年代以降は放置されたままの状態に。
その荒れ果てた石蔵が、まるで過疎化が進む街の象徴のようでもありました。
そこで、景観や街づくりの為に、この古い蔵と芦野石を活かして新たな石の産地の象徴を作ろうと、1990年頃より、ストーンプラザプロジェクトがスタートします。
具体的な計画から、完成までに要した時間は約6年。
2000年秋に建物が完成し、プレオープンを経て2001年1月21日に美術館として開館したのです。
芦野石・白河石とは?
芦野石は栃木県那須町芦野、白河石は福島県白河市を中心に採掘される石を指します。
100~700万年前頃の会津地方の爆発的噴火による火山灰・火砕流が栃木県と福島県を跨いで降り注いだことが生成の主要因とされ、どちらの地域でも採掘されます。
花崗岩(かこうがん)に比べて柔らかい準硬石で比較的加工しやすく、耐火性に優れているのが特徴です。
古代から近世にかけては、古墳の石室や大名家の墓所、寺社仏閣の基礎や階段・灯篭門柱、石垣などに用いられてきました。
近代では、石積み住宅基礎、玉垣、石蔵や鉄道・造成工事に使用され、現代では住宅の門柱・塀、建築・土木・造園工事などにも利用されています。
アクセス
那須ガーデンアウトレットから車で30分
住所:栃木県那須郡那須町芦野2717-5
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」施設案内
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」では、3つのギャラリーをはじめ、茶室や石の学習室などの施設もお楽しみいただけます。
石蔵のエントランス・ホールや、こだわりのショップもお見逃しなく!
エントランス・ホール・ショップ
エントランス・ホールは、「石蔵喫茶~HONJIN~」として、石蔵の落ち着いた雰囲気の中でコーヒー・紅茶や ケーキ等をお楽しみいただけます!
ショップでは、芦野石・白河石製品、美術関連商品などを取り扱っています。
※2022年10月現在、カフェを休止しています。詳しくはお問い合わせください。
ギャラリー
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」には3つのギャラリーがあります。
「石と光のギャラリー」は、独特な組石積の部屋。
厚さ6mmの白大理石のピースから外の光が差し込み、幻想的な雰囲気を演出しています。
ビデオによる「隈研吾氏」の作品の紹介などを見ることもできます。
積み上げられた石と、水・風・光が独特な雰囲気を演出する「石と水のギャラリー」。
室内に外の風や光が入り込む作りになっています。
農協の米蔵として使用されていた一番大きな石蔵である「石蔵ギャラリー」。
人力で割加工した芦野石が積み上げられた古い石蔵です。
太平洋戦争当時の空襲で受けた砲弾で空いた穴や、農協時代の湿気避け丸太がそのまま壁に残った状態で保存されています。
コンサートのホールとしての利用も可能です。
茶室
最も小さい石倉を改修し、日本で初めて作られた石造りの茶室!
同じ芦野石・白河石でありながら、加熱する際の温度の違いによって別々の素朴感を出しています。
石の学習室
芦野石、白河石のできた状況や地質、地層、採掘から仕上げに至る作業をご紹介しています。
また、石の種類や、仕上方法、焼成による石の変化、化石などの展示もご覧いただけます。
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」の見どころ
「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」の見どころを3つ紹介します。
「隈研吾と石」KENGO KUMA × STONE
「石」を用いた実作6点の原寸模型が並ぶ体験型エキシビジョン!
素材の特性を追求し続ける建築家「隈研吾」の技術の奇跡を公開しています。
《展示内容》
●THE “FOOD AND AGRICULTURE ”MUSEUM
TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE
<東京農業大学「食と農の博物館」> ー2004.3 東京 ー
●LOTUS HOUSE
<ロータスハウス> -2005.6 日本 ー
●STONE CARD CASTLE
<カードキャッスル> -2007.7 イタリア -
●CHOKKURA PLAZA
<ちょ蔵広場> -2006.3 栃木 -
●STONE ROOF
<ストーンルーフ> ー2010.11 長野 ー
●LAKE HOUSE
<レイク ハウス> -2011.5 日本 -
●STONE PULAZA
<石の美術館> -2001.1 那須町芦野 ー
石と水のギャラリー
石を積み上げる「組石造工法」で作られています。
開口部や水は外部とつながっており、内と外が曖昧につなげられた展示空間です。
室内に引き入れた水と、外から直接内部に入り込む光や風が、独特な雰囲気を演出しています。
ショップ
芦野石・白河石の商品や、展示関連書籍、地場産商品や、パワーストーン等の天然石を販売しています。
ぜひごゆっくりとご覧ください♪
施設情報
開館時間
10:00〜17:00(最終入館は16:30)
休館日
月曜日(祝休日の場合は翌平日)
※冬季休館(12月末~2月末)
※冬季休館の日付はHP Homeお知らせをご覧ください
※その他臨時開館・休館することがあります。
入館料
大人 800円(700円)
小中学生 300円(200円)
※( )内団体[15名以上]料金
※喫茶とショップのみのご利用の場合は、入館料はかかりません。
最後に
石が見せる様々な表情を楽しめる、「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」。
石と、水・風・光、そして歴史が融合する空間で、非日常を味わえること間違いなしです!
石の美術館で石の魅力に触れながら、芸術の秋を満喫しましょう♪
※本記事の情報は施設関係者様からご掲載の許可をいただいております。
那須芦野・石の美術館STONE PLAZA
那須芦野に生まれた新たな“通り道”
栃木県那須町芦野で産出される芦野石の石蔵を再生させ、建築家・隈研吾氏により設計された「那須芦野・石の美術館STONE PLAZA」。
戦前から残る名蔵を守りながら、そこに新しい建物を加えてできた当館は、松尾芭蕉が奥の細道で歩いた旧奥州街道から続く”通り道”としてデザインされています。
住所 | 栃木県那須郡那須町芦野2717-5 |
---|---|
電話番号 | 0287-74-0228 |